12月川柳お題『正月』の入選句


<入選句>

1.正月が煩悩飛ばしやってくる      大福 利彦
 【講評】

  おおみそかの夜につかれる除夜の鐘は、百八の煩悩を除去するといわれます。それと、次に来るお正月とを上手に掛けて詠まれています。

2.寄り道をしては正月酒の宴       桑原 康治

 【講評】

  発想(目の付け所)が面白くて良いです。一度家を出たら、なかなか帰られない訳です。

3.返したい正月毎に来る歳は       高橋 美紀子

 【講評】

  お正月は楽しく嬉しかったのに、何時の頃から気が重くなりました。それは欲しくもない「歳」を持って来るからです。お返し出来るものなら、返したいものです。

4.懐かしさ連れて年賀の束が来る    桑原 康治

 【講評】

  元日の朝にやって来る、年賀状の束には嬉しいものがあります。それは賀状の一枚一枚にある、近況報告であったり、懐かしさであったり、また、お酒をおいしくしてくれます。

 

5.正月もいつもと変わらない暮し     大福 利彦
6.正月も日頃と同じ暮しする        高橋 美紀子

 【講評】

  上記二句ともに、歳をとるとお正月もこうなるのでしょうか。ちょっと淋しい気もしますけど・・・同じ気持ちで詠んでいます。