第3回川柳教室(課題『夏』&『自由吟』&『吹矢(追加分)』)


川柳教室第3回目のご紹介です。今回の課題は『夏』&『自由吟』&『吹矢(追加分)』です。
さて、どんな傑作が飛び出してくるのか、お楽しみですね。

○課題【夏】
1.上げ花火 星と共演する 夜空(板垣 勉)
 【講評】夏祭りのメインイベントの花火。その花火が夏の夜空で星と共演しているという発想が良い。

2.防砂林 越しからはしゃぐ 夏の海(北村 明)
 【講評】海の季節になって来ました。もう防砂林の向こうでは夏の色となった海がはしゃいでいます。

3.孫よりも 待ち焦がれてる 夏休み(大福 利彦)
 【講評】おじいちゃん、おばあちゃんも口では言えませんけど待っています。さぁ、孫はいつ頃来るのかなぁ。

4.夏帰省 いつもどうりの おじの顔(桑原 康治)
 【講評】いつ帰って来てもいつもどうり迎えてくれるおじさんです。その顔をみたとたん古里に帰った気持ちになり心も癒されます。

5.八月の 空が知ってる 夏の秘話(選者吟)

6.友と居た あの夏の日を もう一度(錦織 隆)
 【講評】大人になった今、懐かしい夏の日を想いだします。叶うものなら、友と居たあの頃に帰ってみたいものです。上手に詠まれています。

7.往く夏を 惜しむ如くの 蝉しぐれ(錦織 隆)
 【講評】ひと夏の短い期間を地上に出て鳴く蝉には、心に響くものがあります。まして蝉しぐれは往く夏を惜しんでいるように見えます。


8.膳そなえ 先祖と向かう 朝と夕(高橋 美紀子)
 【講評】昔は三食お膳を作ったのだけど、今は・・・といわれる作者ですけど、立派なものです。最近は、核家族も増え、このような行為も忘れるのでは。

○課題【自由吟(雑詠)】
1.梅雨の夜 心をいやす 富貴蘭(板垣 勉)
 【講評】花を愛している作者、このうっとうしい梅雨の夜も期待にこたえて咲いてくれた富貴蘭に心を癒されます。

2.色々な 利害が臭う 競技場(板垣 勉)
 【講評】今、マスコミで騒がれているオリンピックの競技場の件を上手に詠んでいます。
     このような句を時事川柳と言います。


3.クモの巣を 取ってセミ捕り した昔(大福 利彦)
 【講評】おじいちゃんの頃の夏休みでは、野山で色々な遊びがありました。そしてこんな知恵もありました。

4.夏の海 雲とのコラボ 見せる里(桑原 康治)
 【講評】古里の夏の海は素晴らしい。帰省した作者を歓迎するかのように雲とのコラボを見せてくれる。心が安らぎます。

○課題【吹矢(追加分)】
1.忍び寄る 老いを吹矢で 迎え撃つ(錦織 隆)
 【講評】とても上手に詠んでいます。もしかしたら作者は隠れ川柳作家かも知れません。

2.もう少し 的がでかけりゃ 名人だ(北村 明)
 【講評】的が小さいから良くないのだ。大きければすぐにパーフェクトも出せて名人になれるのに。

3.吹矢所作 腹式呼吸の ダイエット(安部 奈都子)
 【講評】吹矢の所作で大切なことは、呼吸の仕方です。吸ったり吐いたりの腹式呼吸は立派なダイエットです。

4.現実と違い 夢では パーフェクト(永野 孝子)
 【講評】現実ではなかなかですけど、夢の中でパーフェクトをしている作者は素晴らしい。常に向上心を持っているからそんな夢も見るのでしょう。


5.吹き矢との 出会いが連れて 来た癒し(田部 笑子)
 【講評】良い出会いがあって良かったですね。心を落ち着かせる吹き矢の所作です。吹き矢で癒され元気になって下さい。

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コメント: 1
  • #1

    竹治ちかし (月曜日, 14 9月 2015 23:10)

    第3回川柳教室の追加分です。
    播かぬシソ我が家が良いと伸びて見せ    大福利彦
     今年もまた播いてはいないのに、義理堅くシソが沢山芽を出してくれた。シソもきっと我が家が良いと思っているのだろう。

    卓囲む孫の笑顔に癒される         北村房夫
     バテ気味な夏ですけど、孫を囲んでの夕餉なら楽しくなります。孫の笑顔に癒され食事も進み元気も出ます。

    以上、よろしくお願いいたします。      竹治ちかし